慢性活動性EBウィルス感染症とは

松来未祐を応援してくださった皆様へ」を拝見し、少しでも拡散しようと思った次第です。

一応管理人は医療関係者(医歯薬のどれかと思って下さい)ですが、正直なところ症例を見たことがありませんので、免疫学的見地からお話したいと思います。

・初期段階
小児の時点で蚊によるアレルギー反応が過剰に見られる場合、ナチュラルキラー細胞という白血球の免疫システムに異常を来して発症するという説がありますが、原因はまだ完全には判明しておりません。
いずれにしろ、免疫のバランスが崩れたときに発症すると考えられています。

・免疫について
このウィルスの免疫は日本人のほとんどが持っており、発症は基本起こりません。
免疫力が低下している場合や障害されている場合は、この限りではありません。

・ウィルスの種類・正体について
ヘルペスウィルスの仲間で、ほとんどの日本人は感染済みです。

・発見する方法/鑑別診断
リアルタイム(DNAポリメラーゼ連鎖反応)PCR法によってウィルスの増殖を確認します。
正直なところ、この病気はその辺の内科ではまず判断が付きません。
数週間にわたって熱が下がらないなどの場合は疑った方が良いかと思います。
日本では「慢性疲労性症候群」などと呼ばれている方がこの病気だった、ということがあるそうですので、頭の片隅に置いておいてください。

・予後、治療について
予後不良にて抗腫瘍薬、もしくは免疫抑制剤の投与、それに準じた薬物療法。
または造血幹細胞(骨髄)移植しかなく厳しい現状です。
難病指定にされていない理由が分かりません。

・病態
悪性リンパ腫、多臓器不全などを引き起こします。これは免疫系のB細胞という白血球が不死化してガンとなることから起こります。通常はこのB細胞は自身の免疫細胞で除去されています。
活動型と書かれている通り、通常なら自分の免疫で発症を抑えているウィルスが顕在化し体内で活動を続けるため、様々な全身症状を引き起こします。
EBウイルスの感染症によって「伝染性単核球症」という病態が生じると、自分の免疫細胞が異常増殖してしまい、これが一部ガン化するということになります。

慢性活動性EBウィルス感染症に向けた患者さんのためのサイトはこちら
(CAEBV: Chronic Active Epstein-Barr Virus infection)
詳細などは、ここを参考にして頂いた方が良いと思います。
医療関係者よりよほど熟知しておられます。

病気を知ってもらいたいというご家族の願いがあったとのことで、簡単に述べてみましたので、多少は助けになることを祈ってポストさせて頂きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました