完全ワイヤレスなイヤホン「EARIN」を1週間使った後のレビュー

EARIN Android
EARIN

これは、ただの「耳栓」である。
いや、それ以上に存在感をまったく感じさせないSFじみたデバイスだ。

EARIN

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Kickstarterで出資を募っていたのが2014年頃だったと記憶していますが、その後日本の出資者に届いたのは2015年も年末にさしかかろうかという頃で、出資した人のボーナスはイヤーチップが1個増えた程度という静かなスタートとなりました。
その後、国内代理店がモダニティ株式会社となり正規品が国内販売が開始され、2016年2月頃には市場に出回るようになりました。

その後は相当な品薄でしたが、ゴールデンウィーク頃には品薄も解消されてきましたので、つい衝動買いをした次第でございます。

EARIN製品ページはこちら:
http://www.modernity.jp/brand/earin/earin/

他社のワイヤレスイヤホンと比較しても世界最小、耳栓としても使える3.5g/個のワイヤレスイヤホンです。

充電方法や使い勝手、アンボックスやらその他のレビューは先行しているところがあるので、こちらは都内ならではの電波状況、音飛びがあるかどうかなどをお盆を使ってチェックしてきましたので、参考になればと思います。

電波状況について:
・山手線車内
ドロップ発生がまったくありませんでした。
午後6時頃の混雑した品川駅の車内でも問題無し。
通勤に使うには問題はありません。

・地下鉄走行中、地下鉄駅構内
ドロップ発生がまったくありませんでした。
都心へ向かう電車でも、駅構内の無線LANが飛びまくってる所でもドロップがありません。

・新幹線乗車前、走行中
東京駅構内から新幹線乗り口までドロップ発生がまったくありませんでした。
東京駅~新大阪駅、東京駅~金沢駅までの区間にて実際に利用しましたが、何ら利用に支障はありません。
どちらのルートも2時間少々なので、バッテリーも充電無しで問題無く持ちました。

・コミケ2日目の秋葉原
かなり特殊な環境なため、ドロップが多少発生しました。
電気街口に向かうエスカレータで0.5秒ほどR側がドロップ。
駅構内で3回ほどL側もR側も連続ドロップしましたがすぐ復帰。
電気街側の高架下で1回コンマ数秒ドロップ。
メイドさんがビラ配ってる通りで割と強いドロップが発生。(ぎりぎりレベル)
マルツ無線あたりのベルばら裏通りで1回R側のみ0.5秒ぐらいのドロップ。

強めの無線が複数飛んでいる屋外環境は若干厳しいですが、こんなのは秋葉原ぐらいのものですのであまり気にしない方が良いと思います。
ドロップが発生するのは、屋内外で2.4GHzの強い電波を発している所ぐらいかと思います。
あとは大量に無線LANが飛んでいるところでしょう。Bluetoothやスマートフォンが大量にあってもあまり影響はありません。

・東京駅ホーム
ドロップ発生がまったくありませんでした。
どうも屋外のほうが圧倒的に強いようです。

右ポケットに入れるとダメなような表記も見受けますが、右でも左でもドロップする時はしますししない環境では一切しません。
あまりポケットの位置は関係無いのではないでしょうか。
バッグに入れていたりすると、遮蔽物の影響を受けると思います。

また、肌感覚ですが、1時間ぐらい良好な状態で受信を続けると、その後の伝達状況が良くなるように感じます。

音質について:
付属のイヤーチップが3種類、シリコンのMチップ、コンプライのTX400シリーズMペアx1とSペアx1から選べます。
シリコンは外の音を拾いすぎてしまうので、音質重視の場合はおすすめしません。
ながら聴きの場合はシリコンだとお店の会計もそのままできちゃいます。
コンプライチップを装着して完全に耳栓仕様とした場合は注意しましょう。
ただ、BA型ドライバ1機のみで出す音としては許せるレベルで出ます。
AACやaptXにも対応していること、Bluetooth 3.0~4.0までの機器との相互接続が可能なため、最悪SBCでの通信ができるのは良いです。
日本ではiPhoneによりAACフォーマットの音楽があふれかえっていますので、エンコードなしのそのまま出力ができるiPhoneは親機としておすすめです。
Androidとも接続をテストしましたが、aptXと音質や遅延にそう大差はなかったです。
だいたい5000円クラスのイヤホンの音がします。
ドンシャリでも無く、BA型一発の特徴的な音です。

遅延について:
0.5秒ぐらいの遅延があるため、音ゲーには不向きです。
音ゲーは当分有線タイプじゃないと無理でしょう。
動画などはEARIN本体に再生バッファがあるため、そこまで違和感はありません。
突発的に音が鳴るモノには弱いです。

というわけで、割と有意義に使いこなしています。
今はだいぶ安くなって2万円台で購入できますので、未来感を味わいたい方やサイバーなものが好きな方は衝動買いしても良いのではないでしょうか。
当方は特に購入して後悔はしておらず、AppleMusicあたりを契約して聞き流ししようかと考えていたりします。

注意!
ワンセグやフルセグの音声DRM規格である「SCMS-T」には非対応ですので、EARINでは音が出ません。
ほぼ日本だけの規格なので、今後も対応されることは期待しないでおいたほうがよいです。
radikoなどは問題無く出力されます。唯一出力されないのが、日本のTVなのです。

SCMS-Tとは:
http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/keyword/416102.html






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